株の場合を引き合いに出して恐縮ですが、相場が売られまくっているとき、投資家の心理状態は恐怖のどん底にあったりします。そして、ときとして「会社が倒産するのでは・・・」とよからぬ不安まで過ぎってきたりすることがあります。しかし通貨の世界では倒産はありませんから、どんなに下がってもある程度の水準で下げ止まります。その水準を把握しておいて最悪の事態が訪れても対処できる心構えをと戦略を持っておくことが重要です。テクニカル分析をよく理解し実践すれば、少なくともこのような不安で底値を売らされてしまうということは避けられるでしょう。
売買が上手になってきて、値幅取りがうまくなったとします。敗戦時は小額のロスカットですませ、それ以外で大きく儲けるなどという芸当ができるようになればいいのですが、相場はそう口で言うように誰に対してもやさしくはありません。多くの意見は相場が下がったらロスカットでしょうが、ロスカットばかりしていては本末転倒ですし、相場が意に反して下がってしまった場合は無理をせずに長期で持てるような対策もしテクというのが私の方針です。持っていればスワップ金利がもらえます。通貨はいつかまた戻ったりもします。この傾向は長期的に国力が弱っていく日本を考えると、高い確率で示現するでしょう。売買テクニックに自信がもてないときは長期でポジションを持つ方法が安全です。そしてもし値が吹いた場合だけ売りを行うという戦略でも良いのです。1年くらい相場をやっているとわかりますが、売買のタイミングは年に何回かはあるのです。相場は明日もある、を頭に置いて焦らずゆっくりでいきましょう。